発熱について

★ 発熱は、子どもの体がウイルスや細菌と戦う自然な防御反応です。まずは落ち着いて、様子をよく観察しましょう。

 

発熱は生体の防御反応

🔔 発熱は、体温を上げて免疫を活性化させ、病原体の活動を抑える、体を守る自然な防御反応です。

 

ばい菌と戦う少年

 

発熱の主な原因

🟢 ウイルス感染症 … 最もよくある原因
 ・ かぜ症候群、インフルエンザなど

🟢 細菌感染症
 ・ 中耳炎、尿路感染、肺炎など

🟢 その他
 ・ 予防接種後の一時的な発熱
 ・ 薬剤など(薬熱)化学物質による発熱
 ・ 脱水, 熱中症(高温環境下)
 ・ 体温調節機能の異常(自律神経障害など)

 

発熱時の療養について

発熱した子を心配する両親

  • 🔵37.5℃以上を目安に「発熱」と考えましょう(個人差があります)
  • 🔵水分補給と安静を。湯冷ましやお茶をこまめに与え、脱水に注意しましょう。
  • 🔵室温環境や服装などに考慮して、お子様に寒気があるときは保温、暑がっている時は薄着にして冷却(氷枕など)するなど、お子さんが快適になるようにするとよいでしょう。
  • 🔵解熱鎮痛剤は「発熱や痛みでつらそうなとき」が目安です。

  • 🔵1~2時間おきに体温や機嫌、食欲、尿量、呼吸状態を観察しましょう。

 

発熱した時の注意

すぐに受診を考えてほしい場合

  • 🔴生後3か月未満で38℃以上の発熱があるとき
  • 🔴顔色が悪く、ぐったりしている、または呼吸が苦しそうなとき
  • 🔴意識がもうろうとしている、けいれんが初めて起きた、または5分以上続いているとき
  • 🔴高熱が4日以上続いているとき
  • 🔴生後6か月以上で、40℃以上の発熱に加え、顔色が悪く、水分がとれないとき
  • 🔴呼吸が速い、またはゼーゼー・ヒューヒューといった呼吸音があるとき

様子を見てよい場合

  • 🔵熱が37.5〜38℃程度で、機嫌が良く水分や食事もとれているとき

 

おうちでのケアのポイント

  • 📏体温はこまめにチェック(目安は37.5℃以上)
  • 💧水分補給を忘れずに(湯冷ましやお茶を少しずつ)
  • 🧴快適な環境に(寒がっていれば保温、暑がっていれば薄着)
  • 💊解熱剤は「つらそうなとき」が目安
  • 👀2時間おきに様子を観察(機嫌・尿・呼吸など)
  • 迷ったら医療機関や相談窓口へ

 

ご両親へのメッセージ

子どもの発熱は、珍しいことではありません。
🧒 発熱は子どもの成長過程でよくある反応です。

大切なのは、平熱との違いに気づき、水分補給や安静を心がけながら、よく様子を観察することです。
👀 小さな変化に気づいて、やさしく見守りましょう。

ご不安な場合は、ためらわずに医療機関へご相談・受診をしましょう。
💬 夜間や休日など受診に迷うときは、『📞 こども医療相談』の利用もおすすめです。

  

2025年8月3日版