★ 子どもは頭をぶつけやすく、ほとんどは自然に良くなりますが、打った後はしばらく注意して観察しましょう。
子どもは頭を打ちやすい
🟢 赤ちゃんや小さな子どもは、体に比べて頭が大きく、転んだときに手がうまく出ずに頭をぶつけることがあります。
🟢 ほとんどの場合は心配いりませんが、頭を打った後は数時間〜1〜2日はお子さんの様子をしっかり観察しましょう。
家庭で様子をみてよい場合
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頭を打った直後に大きな声で泣いた -
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その後、嘔吐やけいれんがない -
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泣き止んだ後は普段どおりに遊んでいる -
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打ったところに明らかなへこみがない
✳️ このような場合は、しばらく様子を見守りましょう。
✳️ 頭を打った直後の数時間は、ときどき呼びかけて反応を確認するとよいでしょう。
✳️ その後に特に異常がなければ、夜は無理に起こさず普段どおり眠らせてもかまいません。ただし、寝入りばなに軽く呼びかけて反応を確認すると、より安心です。
経過観察中に注意する症状
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数時間〜数日後に嘔吐し、元気がなくなる -
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頭痛が続く、または強くなる -
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言葉が不明瞭になる、動きがぎこちなくなる -
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歩き方がおかしくなる、転びやすくなる -
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ぼんやりする、普段と様子が違う -
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ご家族が「何かおかしい」と感じる

✳️ これらの症状がある場合は、医療機関(できれば、脳神経外科やCTのある総合病院)を受診してください。
✳️ どの症状も頭を打ったことによるか迷う場合は、小児科を受診し、必要に応じて専門医を紹介してもらいましょう。
直ちに受診すべき症状
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意識がない、または頭を打った直後に泣かない -
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繰り返す嘔吐やけいれんがある -
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強い頭痛を訴える -
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打ったところにへこみや大きなたんこぶがある

✳️ これらの症状がある場合は、速やかに、脳神経外科やCTのある総合病院を受診してください。
家庭での観察のポイント
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頭を打った後は安静にし、しばらくは激しい遊びを控えましょう。 -
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初の数時間は様子を観察し、心配な場合は寝入りばなに軽く呼びかけると安心です。 -
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症状で迷ったときは #8000(小児救急電話相談) なども活用するのもよいでしょう。
2025年8月5日版